ゆりあぺむぺる


吉祥寺駅南口を出て右、人やバスで混雑している通りにある。1976年オープンの老舗。店内はクラシカルなヨーロピアン風で、純喫茶のよう。だが悪い意味での古めかしさは無く、かなりセンスが良い。外の喧騒とはうって変わって、静かで、仄暗い。異世界に入ったような感覚。


ケーキはほのかにビターなバター風味で美味しい。また、純喫茶の紅茶は苦いという偏見があったのだが、ここの紅茶は苦味がなく、とても美味しい。マスターが一人で一つ一つ淹れているようだった。


床の木や、壁のレンガ、梁の木に、1976年来の歴史が染み込まれているように思われた。店内にはバンドマンのグループや、老夫婦、一人でコートにくるまってぼーっと座っている若い女性、色々な人たちが見受けられた。これら色々な異なる背景を持つ人たちを受け入れることのできる包容力がこのお店にはある。別に、お店に入ったところでフレンドリーに歓迎されるわけではないけれど、私にとってはこの距離感がとても嬉しい。

かなり落ち着けるカフェ。個人的には、禁煙でないところが惜しく感じたが、それもまた、来るもの拒まず受け入れるということなのかもしれない。

店舗情報
店名:ゆりあぺむぺる
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-6
吉祥寺駅南口から徒歩1分
お店のページ:http://www.mandala.gr.jp/yuria.html

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする