moomin cafe 東京ドームシティ ラクーア店


ラクーアという遊園地の中にあるからか、はしゃぐキッズ達が店前に行列を作っていた。北欧的なカフェを期待していたのだが、それは間違いだった。安っぽいファミレスのようなメニューだ。食事メニューは3種類ほど、カフェメニューはプレートとプリンとケーキの盛り合わせのようなもの計3種類ほどと、少ない。しかも高い。プレートごときに1800円する。小さいプリンを頼んだのだが、これは800円くらいした。素材にこだわっている訳でもあるまいし、この値段は高すぎる。プリンを頼むとプリンが入っているカップと同じものを持ち帰れるので、カップ代なのだろうけれど。

プリンは、異様にもったりとした餅のような粘り気のある食感だった。増粘多糖類の味がする。普段添加物を極力控えた生活を送っている私には、それがわかる。何が「北欧」だ。


カップを持ってきてくれた女子高校生のような店員さんは、たどたどしくもとても丁寧な接客で好印象だったのだが、ベテランっぽい骸骨赤メガネは最悪だった。店の空いている席にムーミンやスナフキンの大きなぬいぐるみが置かれているのだが、骸骨赤メガネは「ちょっとムーミンお出かけしてきますね」と言いながら、ぬいぐるみを他の席に置かれていたスナフキン等と入れ替えしていた。こんなの喜ぶ人も少しはいるのかねえ、アホか、と鼻白む思いを微かに感じながらもはじめのうちは特にそこまで気には留めていなかった。しかし、隣のテーブルのお客さんが隣の椅子にバッグを置いていたにもかかわらず、そいつは「ちょっとすいませーん」と言いながら、スナフキンをそのバッグの置かれていた椅子に置いてきたのである。お客さんはバッグを自然にどかす形になったが、特に気にもとめていないようだった。しかし、私はこの店員はなんて配慮が出来ないんだろうと思った。その後この骸骨赤メガネの魔の手が私にも襲いかかることになった。ロイヤルミルクティーを飲みながらスマホをいじっていたら、例のぬいぐるみ入れ替えの骸骨赤メガネが持ってきたスニフの耳が私の後頭部を直撃した。骸骨カマキリ赤メガネバカ女はそれには全く気付く様子もなく、スニフを置いて去って行った。この女はムーミンに謝るべきだ。ムーミンの印象を悪くしているから。

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